いろいろな投資
たくさんある投資の中でもよく耳にするのが『株式投資』
投資とひとくちに言っても,いろいろなものがあります。
不動産投資や暗号資産への投資,債券への投資。その中の一つ,最もメジャーなのが会社(企業)への投資=株式投資ではないでしょうか?
この記事では,そんな株式投資について解説していきます。
株式投資とは?
まずは,株(株式)について
株式会社は,事業を行うための資金を集めるために、株(株式)を発行し,買ってもらいます。株を買った人(会社が買う場合もあります)を株主と言います。1株の価格(株価)は,Yahoo!ファイナンス(https://finance.yahoo.co.jp/)などで調べられます。
株価は,需要と供給の関係で決まります。
単純化すると,需要(買いたい人)が増えれば株価は上がり,需要が減れば株価は下がります。
供給(売りたい人)が増えれば株価は下がり,供給が減れば価格は上がることになります。
株で儲けようと思ったら,株価が安いときに買って,高くなったら売るということをすればよいわけです。
ちなみに,このように株を売って得た利益をキャピタルゲインと言います。
株式投資で儲けるはプロの技?
ただし,株を安く買って高く売る,というのは非常に難しい…。これが,株はギャンブルだ,とか言われる原因です。
まずは,どの会社の株を買うのか,という問題。
大企業は成熟していて,株価が伸びにくかったり,中小企業の成長に期待していたら,成長しなかったり潰れたり,なんてことも…。
そして,いつ買っていつ売るのか,という問題。割安のタイミングをはかるのが難しいです。ある会社の株価が上がっていたら,今は買うタイミングじゃないな~,と思ってしまいます。
かといって,株価が下がっていたら,問題があるんじゃないかと思います。買った後,売るタイミングもどうするか? 株価が上がっていたら,もっと上がってから売ろう→その後株価下がる…。株価が下がっていたら,慌てて売る→その後株価上がる…。
株価が下がっている場合は,上がるまで待とう→下がり続ける,なんてことも…。このタイミングを見極めるのは難しく,四六時中,株のことを考えるというなんとも不健全な生活になることもあります。実はこれ,プロでも難しいと言われています。一般人が働きながら行うのは,かなり厳しいのが現状です。
一般人が株式投資を行うには?
投資の目的をはっきりさせる
一般人が投資をするには,目的をはっきりさせないといけません。
- 安定した資産形成→投資信託(これも中身をきちんと知らないといけません💦)
- 月々の収入を増やしたい→高配当株投資(頻繁に売り買いしない前提)
- 余った資金で一攫千金→成長が予想される会社への株式投資(タイミングをはかった投資)
- 株主優待
このなかで,一般家庭が考えるべきは①,場合によっては考えるのもいいな~は②です。③は上記の理由で,プロでも厳しい世界。
④は特殊ですので,おまけでついてくる程度に考えておいたほうがよいと思います。ちなみに我が家は株主優待でクオカードももらっています…。
高配当株投資について
そもそも配当とは?
投資信託は,超重要なので次の記事で説明します。ここでは,月々の収入にプラス1万とか10万とかを上乗せできる,高配当株投資についてみていきます。
まず,「配当」とは,会社が「利益の一部から」株主に対してお礼として払うお金です。東証プライム市場(大企業の株が取引されている場と思ってください)では,平均2%ほどが配当利回りとなっています。
これは,100万円分の株を持っていた場合,年間で2万円もらえる(税引き前)のが平均的ということです。配当は年間1~2回支払われます。
高配当株とは?
高配当株とは,配当利回りが平均以上(だいたい3~4%以上のもの)である会社の株のことです。高配当株の考え方は,キャピタルゲインをねらうものではありません。配当利回りの高い会社の株をずっと持っておき,安定的に収入を得ることをねらうものです。こうして得る利益をインカムゲインと言います。
高配当株投資の注意点
高配当株投資の注意点をあげていきます。
①元手になる資金が必要
高配当株投資には,元手になる資金が多く必要になります。
例えば,配当利回り5%の会社の株を買って持っておき,月1万円(年間12万円)の収入を得たいと思ったとしましょう。そうすると,約250万円の元になる資金が必要になります。家庭の資産形成を考えたとき,優先順位としては,預貯金で貯める→投資信託に回す→高配当株となると思います。
高配当株に250万もつぎこめるのは,かなりお金が貯まって,投資信託でも資産形成の目途がたってからとなるでしょう。
②配当利回りが高すぎるものは注意
配当利回りは,15%以上のかなり高い会社もあります。しかし,高すぎるものに関しては,なぜそんなに高いのか,その高さは継続しているのか調べる必要があります。
上述しましたが,配当とは「利益の一部」から株主に出すものです。(ちなみに,利益の何%が配当になっているかを示す数値を配当性向と言います。)
株主を集めるために無理して出している会社もあります。高配当株投資先の会社は,成熟した企業が多いです。成長しきっており,キャピタルゲインが期待しにくいために,配当利回りを高くしている可能性があります。
高配当株は売らない前提なので,株価が伸びないのは覚悟の上でやる人が多いですが,問題は安定して高配当かどうかです。
一般家庭は,ギャンブルではなく安定した収入を求めると思います。高配当を維持できなくなって,配当利回りを下げる(減配)ことになっては,当てが外れてしまいます。
そうなると,その会社の株を売って手放すひとも出てくるので,株価がさがります。最悪,キャピタルゲインを得ようとしても,そこでも大損,ということも考えられるので注意が必要です。
これは自分で調べられるように
高配当株投資を始めようというひとは,ご自分でいろいろ調べて勉強すると思います。そのなかで,調べるポイントをひとまずあげてみます。
- 配当利回りが高すぎないか。3~5%,2ケタいかないくらい。
- 配当性向50%以下か
- 時価総額1000億円以上か(※時価総額=株価×発行済の株式総数 会社の規模を表す。)
- 増配(配当を増やすこと)を続けているか。減配していないか。
- 売上高や利益が安定して出ているか。
- ROEが10%以上か。(※ROE(自己資本利益率)=純利益÷自己資本(株主資本)集めた資金でどれぐらい効率よく利益を上げたかがわかる。
まとめ
株式投資は,もちろんリスクもありますし,目的を明確にしないと,うまい話にコロッと乗ってしまいます。結果,目的と違うことをしている…,という失敗をしてしまいます。
一般家庭では,資金に余裕があり,しっかりと調べることのできる場合に,高配当株投資が視野に入って来るでしょう。きちんと知識をもってよい銘柄を選べれば生活は豊かになる可能性が高まります!
株式投資について一緒に学んでいきましょう!
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